日本の交通を研究する会【記事】

youtubeチャンネル「日本の交通を研究する会」の文字起こし版です。

明石海峡大橋の凄さについて解説【淡路島日帰り旅行-1】

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 神戸市の西の端:垂水の街の地下には垂水トンネルなる道路トンネルが埋まっています。全長3200メートル、3車線分の幅を持つ大型のトンネルです。

 このトンネルを抜けると一気に視界が広がり、瀬戸内海とその向こうの淡路島、そして明石海峡大橋の優美な姿が目に飛び込んでき、淡路、あるいは四国の旅が始まるんだなと予感させてくれます。

 私が最も好きな道路風景の一つです。

 さて、この明石海峡大橋が、完成から20年以上経った今もなお世界最大の吊り橋の座をキープしているのは有名な話ですが、主塔の高さだとかメインケーブルの重さだとか、そういったことについて知ってる人は少ないのではないのでしょうか?

www.nicovideo.jp

本記事はこの動画の文字お越し版です。是非動画もご覧ください。

  • 主塔は実質日本一の塔だった
  • ケーブルの重さは主塔より重い
    • どうやって工場から持ってきたのか?
  • アンカーブロック
  • 主塔の土台

 

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日本一○○な道路!どうしてこんな道が出来たのか?

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普段何気なく使ってるインフラの一つ、道路。当たり前の存在過ぎて気にも留めることはありませんが、道路にも「日本一」という概念が存在します。本記事では道路に関する日本一を紹介していこうと思います。

  • 日本一短い国道
    • なぜこんな国道が出来たか
  • 日本一短い都道府県道その1
  • 日本一短い都道府県道その2
    • こんな短い県道ってアリなの?
  • 日本一標高の高い都道府県道
    • 登山道が県道? 
  • 日本一長い道路トンネル
    • なんで地下に作ったの?

 

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「酷道」はなぜ存在するのか

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「国道」と言われたら、どんな道を想像しますか?

  • 信号や横断歩道がズラッと並んでいる
  • 車がビュンビュン引っ切り無しに行き交っている
  • 道が綺麗で走りやすい

多くの人がこんな道を想像するでしょう。

 

しかし、現実にはこれらのイメージとはかけ離れた「国道」が存在します。

 

車2台ほどの道幅もないのは当たり前、ガードレールがあるのは親切設計、アスファルト舗装がないことも…。

 

このような"国道とは思えないほどい状態の"を、マニアは「酷道」と呼びます。

 

なぜそんな酷い道が、国が管理し、国の幹線とされる"国道"に分類されてしまっているのでしょうか。

 

結論から申し上げますと、酷道の正体が、国道として整備されることを待ち続けている元地方道だからです。

  • そもそも"国道"とは
  • "地方道"とは
  • なぜ酷道が生まれるのか

 

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【丹波の快走路】国道372号 全線走破記(亀岡→姫路)後編

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 国道372号の全線走破記。後編では兵庫県側を解説します。

京都府側はこちら↓

erizin.hatenablog.com

 

↓動画版↓

【VOICEROID車載】国道372号 亀岡市→姫路市 - YouTube

 

 

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【丹波の快走路】国道372号 全線走破記(亀岡→姫路)前編

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 クソ蒸し暑い8月下旬の曇天の中、京阪神地区を迂回するルートとして定評のある国道372号を走破してきました。

 まず372号の概要です。

総延長2桁キロと、そんなに長い国道ではないです。それでも2時間は車を走らせないといけませんが…。

 元々はこの372号も"酷道"と呼ばれる類の国道でした。しかし平成7年の阪神淡路大震災で神戸の主要道路が軒並み寸断された際、京都への代替ルートとして大活躍。これを機に全線に渡って改良工事が行われ、平成15年、天引トンネル開通と同時にボトルネックはすべて消滅、現在は一部2桁国道顔負けの快走路になっています

 

↓動画版↓

【VOICEROID車載】国道372号 亀岡市→姫路市 - YouTube

 

亀岡市

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 写真の"加塚交差点"が372号の起点です。亀岡から池田、吹田を経由し、大阪梅田へと至る国道423号の起点もこの交差点です。起点からしばらくは423号との重複区間です。この区間では、おにぎりや距離標識には番号の若い372号のみが表記されています。

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 京都縦貫道下の交差点で423号と分岐します。写真右方向が372号、直進方向が423号です。分岐後は縦貫道の下を走ることになりますが、数百メートルで372号は左折、縦貫道とお別れです。

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 しばらくは、「直線/勾配なし/信号なし」の3拍子揃った快適な道を進むことになります。

 残念ながらこの日は曇りでしたが、快適な秋晴れの日に走ったのなら、きっと日頃の疲れとかストレスとかが、クイックルワイパーのCMの汚れ並みに心地よく剥がれていくのが感じ取れるはずです。

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 この交差点から4キロほどは、477号との重複区間です。

 477号と言えば、絶対に一回で曲がり切れない丁字路"百井別れ"とかで有名な酷道ですが、全線にわたって酷道というわけではなく、少なくともこの重複区間では常識的な国道です。

 さっきの423号との重複区間と違い、おにぎりは"327"と"477"が2段になっており、案内標識も2つとも表記されています。 

 

南丹市

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 南丹市に入ってしばらく走るとセンターラインが消失してしまいます。

「大型車離合困難」

そんな看板が不安を煽ってきますが、それは両方とも大型車だった時の話。乗用車と大型車なら難なく離合できます。

 なお唯一のセンターライン消失区間です。

 この先、府道54号との交差点を左折すると名勝:るり渓へ向かいますが、今回は行きません。

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 京都/兵庫の県境"天引トンネル"です。このトンネルの完成によって、372号のボトルネックは全て解消しました。

 このトンネルの800メートルほど手前に旧道との分岐があります。しかし現在は全面通行止めになっているため、ネットの海から画像を拾い上げてくることでしか当時の様子をうかがい知ることはできません。

 

→part2へ続く

 

 

 

 

【大阪の陣の要所】篠山城の歴史と見どころを紹介

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 国道372号を離れ、丹波篠山市の名所:篠山城へ向かいました。

 googleアースを見れば分かると思いますが、上から見るとほぼ正方形をしているのが特徴の山城です。日本の城の象徴である天守閣は存在しておらず、再建された大書院(上の写真)がメインの建物となっています。

 

↓動画版↓

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